FC2ブログ
 
■プロフィール

みゆき@ばっかす

Author:みゆき@ばっかす
ども!
ばっかす宿主のみゆきです。
まぎらわしい名前だけど、私は♂です(笑)
道北好きが高じて、とうとう抜海村で宿を開いてしまいました。
そんな私のつれづれなる日々を・・・・・・

■最近の記事
■最近のコメント
■最近のトラックバック

■月別アーカイブ

■カテゴリー
■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
抜海駅に関してご報告
長文になりますので、ご注意ください。稚内市議会の傍聴を終え、この文章を書いております。

 昨日(2020.12.09)、JR北海道からプレスリリースが、そして本日(2020.12.10)15時からの稚内市議会本会議にて稚内市長からの特別報告があり、抜海駅は2021年3月のダイヤ改正では廃止にならないことが決まりました。
今回の存廃問題においては、JR北海道から沿線各自治体に判断をゆだねられた形になっておりました。また、議会・マスコミなどでも駅の存廃問題を大きくとりあげていただいた経緯を考えれば、やはりJRからのプレスリリースより先に市としての回答を示してもらえた方がすっきりしたことは確かです。(そもそも論からいえば、このJR北海道から自治体に丸投げしたやり方はどうなの?ってのもありますが・・・・・それを言い出すと話が昭和まで遡ることにもなるので、とりあえずそれは置いておきます)

 という思いはありますが、まずは素直に抜海駅が廃止を免れたことは素直に喜びたいと思います。この問題に関して、応援をいただきました全国の旅人の皆様に、まず心から感謝を申し上げたいと思います。

 さて、さきほど「2021年のダイヤ改正では」という書き方をしましたが、この抜海駅が当然未来永劫残るという決定ではありません。これは今回存続を判断した他の対象となる18駅にも、また、それ以外のすべての駅にも、それ以上に宗谷本線を含めたすべての道内の路線にも同じことが言えます。
 本日の市議会で、
・「地域と市の協議はいまだ時間を要すると受け止めており、協議の継続を保障するためには、当面抜海駅の維持管理費は市が負担せざるを得ない」
・「次の新しいダイヤの編成時期をめどに地域・市の双方が現実的な利用拡大の可能性や今後も維持するとしたらその負担の在り方などを、また地域のみならず町全体にとっての地域公共交通の在り方も含めて様々な問題を整理したい」
と稚内市長が特別報告を行いました。
 要するに、まずは2021年度の3月では存続をするが、これからの協議により次年度以降に最終的に結論を出すということです。
ですので、この2021年3月時点での存続決定は、ある意味本当の存廃議論のスタートだと思っております。
以上がまずは今日の時点でのご報告になります。

ここからは私見も交えながら、今後のお話を述べたいと思います。
まず、「地元住民の利用客が少ない」という一点で駅の廃止がなし崩し的に決まってしまうということを、稚内市において仮に当面であったとしても避けられたのは今回の問題でのやりとりでの大きな収穫だと思っております。本日の市議会での市長の言葉でも、「現実的な利用拡大の可能性」という言葉を使っております。当BlogやFBなどで今までにも書いてきたと思いますが、抜海駅の平均1.4人という利用数は11月の特定日(平日)調査による数値です。稚内市の説明によると、JR北海道へのなぜ11月?という問いには、「状況により変動する観光客の数が入らない時期であるから」と、11月の調査は観光客数が入らないというよりもあえて観光客の数字を入れていない数字であることを認めています。数字が一人歩きしておりますので、まずここをしっかりと把握していただきたいと思います。
今までも繰り返し記載してきましたが、抜海駅は、この問題が起こる前から、夏季期間には毎日何人もの旅人さんが駅を訪れている、駅自体が観光の目的地となっている稀有な駅です。
こうした観光客の方の数値を見ず、利用客数を地元住民のみの数値で出すとしたら、過疎化が進む地域では、鉄路は遠からずすべてなくなることになると思います。「地元使ってないんだから仕方ないよね」では、北海道の鉄路はほとんど残りません。
確かに駅の存立において地元の利用数をベースにするのは、都市部においては有効であり、大切な条件だと思います。しかし田舎の交通、とりわけ北海道という地域(これはJR四国・JR九州にも言えることで、両社はかなり前というよりJR創立当初から、観光を大事にした運営や方策をとっていると思います)では、観光というファクターを無視してしまったらそもそも経営が成り立つわけがありません。観光という数値を駅の存廃において見ていないということが私にはJR北海道の大きな問題だと思っております。抜海・クトネベツ両町内の人口は70人ほど。稚内市の人口でさえ、9月末時点で33150人です。観光の数値を積み上げることが、現実的に地方交通を守るためにはもっとも有効な手段であり、かつ唯一の手段だと私は思っています。
まずは、11月というドのつくぐらいな観光閑散期の数字ではなく、年間の利用客数の調査をしなおし、駅利用の実態を把握することが行政としてはまず最初に必要なことであると思います。
調査の方法も様々なやり方があると思いますが、豊浦町小幌駅のように列車発着の前後だけモニターカメラで撮影して確認するというのも一つの方法だと思います。実際、それで小幌駅では2018年に推計ではありますが、2000人以上の方が駅を訪問していることがわかったわけですし。
また、地元の利用者が今後高校生の増加などの要因で、一時的に3以上という数値が出たとしても、再び抜海駅をJRが負担するということにはならないとも思います。なので、今後の駅存続は常に市の負担を求めていくことになると思いますので、観光の方の数字を増やすことが、駅の、そして宗谷本線存続への鍵になることだと思います。

今後、抜海駅の利用を増やす方策はいろいろ考えられると思います。
例えば、ボランティアによる駅舎清掃ツアー、列車に積載可能な折り畳みレンタサイクルの整備(稚内で借りて⇒抜海駅で降りて⇒稚内に自転車で帰る、またその逆であったり)、また、そうしたイベントに抜海でのバーベキューなどの地元との交流イベントを加えたり、稚内と抜海間を片道歩くイベントであったり・・・・
 こうしたイベントを定期的に行うことも大事なことになってくると思います。
現状のダイヤでは往復ともJRという日帰りのイベントを設定することはかなり困難になっています。だからこそ10月の駅弁イベントでは1時間ほどの滞在しか設定できなかったわけですし。
 それでもやれることはたくさんあるような気はしています。
駅利用のための施策をうつこと、そしてもうひとつは稚内市が行政としてJR北海道に「使える=利用しやすい」ダイヤを求めていくこと。後者の要望がJR北海道に届くのかというのはかなり難しいことではありますが。
 私が稚内市に一番求めていた観光による駅利用の増加のための施策を話し合うということが、ようやく存続へのテーマになったわけですので、これからが本当に勝負だと考え、少しでも駅が長く存続できるように、旅人の皆様のご協力を仰ぎつつ、当宿も頑張っていきたいと思います。

 なお、10月より設置しておりました抜海駅存続への募金ですが、当宿の募金箱に集まった金額は今日の時点で26200円となりました。募金のお願いはいったんここで終了させていただきます。まずはご宿泊いただき募金いただいた皆様の、そしてわざわざ当宿まで募金のためだけに足を運んでいただいた旅人の皆様の温かいご支援に、深く深く御礼を申し上げます。
 なるべく早いしかるべくタイミングで、全額を稚内市に寄付し、抜海駅の維持管理に役立てていただくことをお願いしてきたいと思っております。
 この募金は当初、「宗谷北線もりあげ隊」で企画した募金への協力として、当宿でも募金箱を設置しておりました。しかし、駅の存続決定後、「宗谷北線もりあげ隊」では、集まった募金を、目的を変えて、「今後抜海駅でのイベント実施等の本隊の活動経費に充当させていただきたく存じます」と発表しております。
参照 : https://www.kita-hokkaido-kick-start.com/bakaikifu/
(目的変更を了承しない方は返金も可ということも記載されております)
私は目的外への使用は募金をいただいた方の思いを無にする行為と考えますので、当宿でお預かりしました分は全額を稚内市に抜海駅の維持管理にあてることをお願いして寄付をさせていただきます。寄付後にはまた、当Blod及びFBにてご報告をさせていただきます。

 最後になりましたが、今回の稚内市との交渉の中で、地元町内会の気持ちを汲み取り、本当にたくさんのご尽力をいただきました稚内市議会議員の千葉様に厚く御礼を申し上げたいと思います。


 さて、堅い話はここまでにして、やっぱり今日はちょっと祝杯ぐらいあげたいですよね。
まずは応援をいただきました全国の旅人様に感謝の気持ちをこめて。
ありがとうございました。
そしてこれからも応援のほどよろしくお願いいたします。
乾杯!

スポンサーサイト



宿主のつぶやき | 22:13:41 | Comments(0)